ムラサキ(紫根、シコン)

<基本情報>

ムラサキ科の多年草。

学名はLithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc.。

根は生薬の紫根(シコン)として用いられる。(日本薬局方に記載)

根は医薬品や染料に用いる。食品に利用することはできない。
1500年前から紫色の着物の染色などに使われてきたが、自然環境の変化や病気などで徐々に数を減らし、いまでは環境省のレッドリストで絶滅危惧種とされている。

<成分>

Shikonin

紫色の色素。根の表皮に含まれている。

水に多少溶けることから、収穫後、土を落とす際に水洗いは最小限にとどめる。

<生薬として>

消炎,解毒,解熱,皮膚疾患(腫瘍,火傷,凍傷,湿疹,痔疾)に用いる。

漢方薬としては「紫雲膏(しうんこう)」に使用される。

<化粧品として>

最近では滋賀県東近江市がムラサキを使用した化粧品のブランド化を行っている。

北海道では当別町なども栽培に力を入れ、石けんなどの商品化も実施している。

<染料として>

ムラサキの根で染める紫根染は藍染、紅花染と並ぶ、日本三大色素の一つ。冠位十二階でも紫根で染めた濃紫(こむらさき)や淡紫(あわむらさき)を最高位の色に定めるほど、古来より貴重な染料として重宝されている。

<陸別町での栽培歴>

・冷涼もしくは寒冷な地域での栽培に適している。

・病気に弱く、枯死しやすい。
・ムラサキに使用可能な農薬は無い。

・種子の発芽には時間を要し、発芽率も悪い(数%程度)。
・-30℃となる陸別町においても問題無く越冬する。